シホテアリン山脈は間宮海峡を挟み、北海道とサハリンの対岸に位置する南北900kmの山脈です。海に面しているため湿度が高く、日本同様、植物の種類が豊富でアルセニエフ著「デルスウザーラ」には詳細な記述があります。
シホテアリン山脈は密林に覆われているため人を寄せ付けず、1910年からロシア人探検家アルセニエフによる探検時でも国境が明確でない土地で、主にツングース族と呼ばれる少数民族が狩猟を行い生活を営む土地でした。(デルスウザーラはツングース族のゴリド族出身の実在人物で、密林を良く知るハンターであったため、アルセニエフ探検時のガイドを務めました。)
豊富な植物とは別に、シホテアリン山脈の大きな特徴は、南方の動物である虎と北方の動物であるトナカイなどが混在していることです。
そして特異な環境を持つこの山脈中央部は世界遺産「自然遺産」に指定されています。
山脈の東側は主に間宮海峡に面した断崖で構成されており、大きな平野が少なく、アクセスは簡単ではありません。アルセニエフが探検をした際のルート開拓や自然障壁は、この地の深い自然を詳細に記述しています。
人を寄せ付けない山脈東側はほとんど開拓がされていないため、豊かなゲーム・フィッシングが楽しめる川が無数に存在し、ファーイースト・ロシアのツーリズムを育ててきました。
シホテアリン山脈は総じて地味な自然景観と地形であり、アピール度も低いため一般には認知されておりませんが、深い自然の存在と特徴を山脈の地勢と歴史をご覧戴き理解を深めていただけることを願っております。 |